ザカルト(Zaklt)(あきばっか〜の踊り手)主催の小劇場空間へようこそ。伝説の演者は今、MCとしてあきばっか〜のを守り続ける。
天才とまで呼ばれた表現力は、今見ても衝撃的だ。
皆がドキドキしながら、どう出るのかを観ている。
その期待を軽く超えてくるのがザカルト(Zaklt)のすごさ。
アニソンの中のふたりのセリフも、一人で表現しきる。
その様が妙におもしろい。
一言ずつ体の向きを変えて、皆がわかりやすい形に翻訳して表現してくれる。
だが、問題はここからだ。
歌のタイトルでもある「アシンメトリー」のサビをどう表すか。
ザカルト(Zaklt)は「アシンメトリー」を、ヘアスタイルの分け目を変えることで表現した。
「ザカルトワールド」とまで言われる、独特の表現力。
懇切丁寧なフリと、絶妙なタイミングで、観る人を興奮させる。
ここまで無我夢中で喝采をあびるA-POPダンサーが他にいるだろうか。
かっこいいのに、妙に面白い。面白いのに、なぜかかっこいい。
衝撃の感覚。それは、この会場を出たら、誰にしゃべっても伝わらない、ディープな世界のものだ。
ザカルト(Zaklt)劇場は、今日も皆のボルテージを最高潮まで高めて幕を閉じた。
演劇をひとつ見終わったかのような達成感。(ザカルト(Zaklt)のベストムーブ)
『あきばっか~の vol.5』決勝戦(3:25あたり)
曲名:光るなら(作品:4月は君の嘘 OP)
パブリック・エネミー(しんぺー、げん)
vs
765μ’s(ASHITAKA(アシタカ)、ザカルト(Zaklt))
ASHITAKA(アシタカ)と組んで優勝した、その決勝戦のバトル。
人気の「光るなら」が流れると、会場は大盛り上がり。先攻を行くパブリック・エネミーは二人がかりで大いに盛り上げた。
その後、ザカルト(Zaklt)が踊りだす。
どうやら、第二幕が開いたようだ。
彼は歌詞の全てを教えてくれるのか。
ザカルトに朝日が突き刺さり、低気圧を持ち上げて運ぶ。
見える、僕にも見えるよ。ザカルト。
歌詞に忠実な形態模写が続き、気づけば皆がその世界にのめり込んで、すっかりザカルト(Zaklt)色になっている。
ここまで演じていながらも、しっかりダンスとして成り立っているのが不思議だ。
サビは敵チームのしんぺーと寸分違わぬタイミングで停止。コラボで締めた。
大団円を迎えたのは言うまでもない。