イト(あきばっか~の踊り手)は丸い体のお釈迦様。後から気づく巨大な存在。
あきばっか~のの踊り手「イト」とは
- 日本でも指折りのロッキングのプロダンサー。
- 笑顔がいい。相手がいいムーブをするとすごく嬉しそう。
- 最初はブレイクダンスなど派手なムーブに目がいってしまうが、だんだんイトのロッキングのすごさがわかってくる。
イトのベストムーブ4つ。みんな、この笑顔のお釈迦様の上で踊らされている。
徐々に盛り上げていくムーブはベテランの真骨頂。(イトのベストムーブ)
『あきばっか~の vol.8』決勝戦(8:15あたり)
曲名:最高速Fall in love(作品:モンスター娘のいる日常 OP)
lily white(saya(さや)、スギヲ)
vs
終末ティータイム(イト、ネス/NESS)
「最高速Fall in love」は徐々に曲調がアップテンポになっていく。それをイトが知っていたかどうかはわからない(たぶんほとんどのアニソンを知らない)が、あらゆるロッキングの動きで曲調のうねりにあわせて大きくなっていく。
『あきばっか~の vol.8』決勝戦は踊り手全員がベストムーブなので、何度見ても楽しいが、最初はネス/NESSの高速タッティングや、スギヲの派手なブガルーに目を奪われる。
しかし、あきばっか〜のを見続けていると、イトのすごさが伝わってくる日がくる。
手の動きが違う。足の入るステップが違う。テンポが変わる。様々な動きを入れ続けて、そのどれもが同じではない。
あれ、イトってすごいんじゃないの?すごいことやってたんじゃないの?
ダンスをどんどん見続けて、知ったつもりになっていたら、実は相手の手のひらの中で踊らされていて、ふとその凄さに気づく。
そうして、知る。
僕はやんちゃなだけの孫悟空で、お釈迦様の手のひらで踊らされていただけだった。
イトの手のひらは、それはもう大きかった。
僕が孫悟空だったなら、おしおきとして頭に金の輪をはめられてしまうところであるが、あきばっか~ののお釈迦様は寛大である。
ダンスは本来楽しいもの。彼は踊ることでそう答え、僕の告白にも、笑って許してくれる。
お客さんが楽しく見てもらうことを考えている。相手チームが良いムーブをすると手放しで喜ぶ。
お釈迦様にとってあきばっか~のは、バトルの場ですらない。
イトはけん玉もうまい。(イトのベストムーブ)
『あきばっか~の vol.8』BEST8第四試合(1:50あたり)
曲名:不安定な神様(作品:うたわれるもの 偽りの仮面 OP1)
俺達二人は童貞である(タヲるん、たられ)
vs
終末ティータイム(イト、ネス/NESS)
ワンムーブすべてをけん玉で「踊った」一戦。けん玉で曲のリズムを取る。リズムにはめてけん玉ができるなんて、思いもよらなかった。
フィニッシュはしっかりと玉を差し込んでドヤ顔。やはりイトは人間ではなかった。(最後のドヤ顔は、人間味がある)
終末ティータイム、卒業の刻。(イトのベストムーブ)
『あきばっか~の vol.10』BEST16第五試合(1:25あたり)
曲名:Crazy Noisy Bizarre Town(作品:ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない OP1)
終末ティータイム(イト、ネス/NESS)
vs
児物語(超妖怪弾頭ネオたん、ゾマやかじゃない!)
あきばっか~の vol.10が始まる前に、イトはブログである宣言をする。
それは、終末ティータイム卒業宣言だった。
イトが、どうして「終末ティータイム」を立ち上げたのか。
どうして卒業するのかが、とても温かな視線で書き留めてある。
解散ではなく「卒業」。その言葉を使った理由は
けいおん!!の「天使にふれたよ!」の歌詞にあるという。
歌詞の中の「天使」とはもちろん、ネス/NESSのことだろう。
天使にふれたよ!(放課後ティータイム)
アニメ けいおん!! 挿入歌ねぇ 思い出のカケラに
名前をつけて保存するなら
”宝物”がぴったりだねそう ココロの容量が
いっぱいになるくらいに
すごしたね ときめき色の毎日なじんた制服と上履き
ホワイトボードの落書き
明日の入り口に
置いてかなくちゃいけないのかなでもね、会えたよ! すてきな天使に
卒業は終わりじゃない
これかも仲間だから
一緒の写真たち
おそろのキーホルダー
いつまでも輝いている
ずっと その笑顔 ありがとうねぇ 桜の木もちょっと
背丈が伸びたみたい
見えないゆっくりなスピードでもきっと あの空は見てたね
何度もつまずいたこと
それでも 最後まで歩けたことふわり放課後の廊下に
こぼれた音符の羽根
ふかふか積もるまで
このままでいられたらいいのになでもね、ふれたよ!愛すべき天使に
ただいまって言いたくなる
この場所は変わらないよ
メールの受信箱
マルしたカレンダー
とびきりの夢と出会いくれた
音楽にありがとう駅のホーム 河原の道
離れてても 同じ空見上げて
ユニゾンで歌おう!でもね、会えたよ!すてきな天使に
卒業は終わりじゃない
これからも仲間だから
大好きって言うなら
大大好きって返すよ
忘れ物もうないね
ずっと 永遠に一緒だよ
もう最後かもしれない「あきばっか〜の」でのイトのムーブ。
このキレ、このリズム、このバリエーション。
会場の観客が、踊り手が、ジャッジが、そしてネス/NESSが、イトのムーブを逃すまいと食い入るように見つめている。
お釈迦様は、次にこの会場を盛り上げる踊り手達に何かを伝えたかったのかもしれない。
光り輝くイト。しかし、結果は残念なものとなった。
あきばっか〜ので、再びイトのムーブを見れる日は来るのだろうか。
卒業は終わりじゃない。
このフレーズに希望をそえて、時が来るのを待つのみだ。
踊りの神様、再び。(イトのベストムーブ)
『あきばっか~のvol.16』BEST8第四試合(3:15あたり)
曲名:言わないけどね。(作品:からかい上手の高木さん OP)
white teatime(eat、さや。)
vs
DOUBLE CUBE(TaKa、青宙ノート)
長かった。
あきばっか〜のvol.10から、ずっと待ちわび、あきらめかけていたお釈迦様が、あの笑顔とともに帰ってきた。
今回、ネス(NESS)とは敵同士。組むのはさや。である。
ネスくんが
「今回はイトさんと戦いたいです」
と電話で言ってきたのであきばっかーの急遽参戦します。今回はwhite teatimeと名前でリリホワさやちゃん(@saya_derbar)と合体してでます。
写真はヨガしてたら来たさやちゃん。
体育の授業みたいで笑う pic.twitter.com/mQGPGUqSfG— イト eat (@wphilipw) 2018年6月15日
この試合、敵チームである青宙ノートの超絶技を、満面の笑みで鑑賞し、ミスすると手拍子で応援する。すでにイトに勝敗の意識はない。
その空気に触れてか、青宙ノートも笑顔で伸びやかなパフォーマンスを魅せる。この試合、DOUBLE CUBEが勝てたのはイトのおかげなんじゃないかと思うような場の作り方だ。
しかし、自分の番になると踊りは超一流。
豊かな表情とリズミカルなステップ、千変万化に変わるムーブ。
サビではさや。と一糸乱れぬルーティンも決め、敵味方を超えた盛り上げで、幸せな空気を作り上げた。